ヒプノバーシングという出産方法をご存知でしょうか。
私は2015年の6月に、ヒプノバーシングという出産方法で娘を産みました。
「ヒプノバーシング」って、日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、
海外だと結構な有名人の方もこの方法で出産されています。
例えば、ハリウッド女優のジェシカ・アルバさん。
日本でもサマンサタバサやボールドのCMでもお馴染み、ミランダ・カーさん。
そしてなんと王族にまで浸透していて英国ウィリアム王子の奥様であるキャサリン妃。
こんな有名な方も、「ヒプノバーシング」という出産方法で出産をしています。
私とヒプノバーシングとの出会い。きっかけは一冊の本
私は結婚後なかなか子宝に恵まれず、不妊治療や他にも色々な方法を試して、やっと赤ちゃんを授かりました。
念願かなって授かったお腹の赤ちゃんが愛おしすぎて、出産に関する本を何冊も買い占めて、通勤途中の電車の中で毎日読んでいました。
数ある本を読んだ中で、とある素晴らしい本に出会いました。
その本は私の「出産」に関する概念をくつがえし、
新しい気づきや大事なことを教えてくれて、
私が出産当日まで肌身離さず持ち歩き、
毎日読み返していた素晴らしい本です。
それが、「まってるね赤ちゃん」です。
楽天はコチラから➡まってるね赤ちゃん [ 齊藤純子 ]
Amazonはコチラから➡しあわせな お産自然出産を超えて自然誕生へ まってるね 赤ちゃん
この本を書いたのは、自身も4人の男の子のママで、助産院の院長も勤められている「齊藤 純子さん」という方です。
齊藤さんの産院では、「自然なお産」を探求しつつ、「あなたらしい、こだわりのあるお産」を実現させてくれるそうです。
その本の162ページに、こんなことが書かれていました。
抜粋してご紹介します。
「ヒプノバーシング」一部抜粋
本来、お産は痛くない!?
「2013年11月。私たちが目にした忘れられないお産についてお話ししたいと思います。
34歳の初産婦さんです。彼女の赤ちゃんは、この日に生まれることをママに教えてくれていました。そしてその通りに陣痛が始まりました。
普通は、お産の進み具合は、気配で分かります。でもまったく気配がないのです。
あまりにも静かなので、進行具合を確認しようと見てみると、なんと頭が見え始めているではありませんか!
息んでもいません。
ただ子宮が収縮し、完全にリラックスした身体で、深い呼吸だけで、お産が進んでいたのです。
このようなお産を目の当たりにしたのは初めてでした。
今回は、たまたま助産師3人がその場に居合わせました。そして、みんなで目を丸くしました。
全員が、自分たちもこの方法でもう一人生みたい!と思ったほどです(笑)。
このお産に関して、助産師は、お二人の邪魔をしないようにそっと寄り添い、モニターを確認するだけで、あまり手助けを必要とされませんでした。
しかしこれからの新しい出産方法のひとつとして、とても興味深く心に残るお産になったことは言うまでもありません。」
私は、”出産=痛いもの” と当たり前に思っていたので、痛くない出産があるならやってみたい!とものすごく興味をひかれたのです。
ヒプノバーシングとは?
「ヒプノバーシング」という言葉を日本語に直訳すると、「催眠出産」となります。
直訳だけ見ると何とも怪しげですね。笑。
そもそもお産てどうして痛いんでしょう?
人間が出産をするとき、痛すぎて「キャー!!!!」と絶叫してしまったり、
人によっては何十時間も陣痛に苦しんだりしますけど、
動物の出産シーンでそういった「痛すぎて大パニック!」みたいな場面を見たことがありますか?
動物の出産て、意外と静かに進んでいきます。
そして、数時間で生まれてきます。
地球上に存在する様々な動物が上手に出産をしていくのに、人間だけが大絶叫。
それは何故でしょうか。
それは、「お産は痛い」と洗脳されているからなんだそうです。
ヒプノバーシングという出産方法は、その「お産は痛いという洗脳」を、簡単な自己催眠法やリラクゼーション法を用いて解いていきます。
「陣痛=痛み」ではなく「陣痛=子宮の波」と捉え、常に深い呼吸と完全にリラックスした身体でお産を進めていきます。
私がこの出産方法を気に入った一番の理由は、
痛みを軽減させることが出来るのに薬もメスも使わない、超自然分娩ということでした。
(この出産方法を希望しても、赤ちゃんの状況によって帝王切開になる場合もありますし、そういった出産方法が悪いとは少しも思いません。
ただ、超自然分娩を痛みが無く出来るなら、勉強してみたい!と思ったのです)
出産の痛みは主観。人によって感じ方が違う。
「子宮の波」は、モニターで客観的に捉えることが出来ますが、「痛み」は実は主観。
同じ程度の「子宮の波」でも、「耐えられないくらいの激痛!」と思う人もいれば、「なんとかやり過ごせるくらいの収縮」と思う人もいるのです。
動物は、上手に声を出しながら深く呼吸して、身体に酸素を送りながらお産が進むのに、
人間は「出産=痛い!」と完全に思い込んでしまっているので、その痛みを我慢しようと呼吸を止めてしまったり、身体を緊張させてしまったりして、その結果酸素が十分に送られなくなり、赤ちゃんも苦しい!という悪循環になってしまうそうです。
私、絶対ヒプノバーシングで出産する!!旦那さんとの交渉を開始
この事実を知って、ヒプノバーシングでの出産を試さずにはいられなくなりました。
ヒプノバーシングの出産教育プログラムを受けるには、ヒプノバーシング公認講師の方の講座を受ける必要があります。
講座を探していたところ、日本でのヒプノバーシング第一人者である、公認講師の龍野恵里子さんという方に辿りつきました。
>>ヒプノバーシング公認講師 龍野恵里子さんのHPはこちらから
プライベートクラスもありますが、予算的に厳しいので、狙うはグループクラスです。
グループクラスでも、全然安いレッスンではありません。
ヒプノバーシングを成功させるには、旦那さんの協力があった方がより良いということもわかったので、旦那さんいも一緒に参加してもらうべく、講座の参加を交渉してみました。
私「あのね、お腹の赤ちゃんをこの方法で生みたいなーって思う出産方法を見つけたの。やってもいい?」
旦那「mikaがやりたいならそうすればいいんじゃない?」
私「ヒプノバーシングっていう出産方法で、キャサリン妃もその方法で生んだんだって。出産の痛みをかなり軽減できるみたい」
旦那「何それ?できんの?」
私「うん。誰でも出来るんだけど、講座に通う必要があって、旦那さんにも参加してもらう方がいいみたい」
旦那「えー!怪しくない?それ。俺…嫌だなーーー」
いつもはある程度何でも「やってみたら?」と言ってくれる旦那さんが相当渋りました。
色々力説しても、「mikaがやる分には別に自由だけど、俺はパス」という姿勢を全然崩してくれません。
男性からしたら「占い」を始め、「目に見えないもの」って信じられないんですよね。
完全に「女性の嗜好的なやつでしょ」と思われていました。
でもここで引き下がれなかったので、無理やり「無料説明会」に引っ張り出しました。
私「とりあえず、無料説明会だけでいいよ!それだけでいい。
もしそれで微妙って思ったら講座は私だけで参加するし、
私もその説明会に参加して、イマイチだなって思ったら辞める。
値段も結構するから、私一人でじゃなくて一緒に判断してもらえたら嬉しいな」
と交渉。
当日、車を走らせて、現地に着いても「え!てか人んちじゃん!怪しくない?」と旦那さんは直前まで参加を嫌がっていました。
ヒプノバーシング無料説明会の口コミ。まさかの旦那さんが…
説明会には私たち含め4組のカップルが参加していました。
みんな普通の感じの人だし、1組はラテン系。
こんな人たちも興味があるんだ~と私がビックリしたくらいでした。
説明会では、龍野先生が「女性の出産」について、わかりやすく説明をしてくれ、
ヒプノバーシングでの出産シーン動画までみせてくれました。
旦那さんも真剣に話を聞いていました。
…というか、旦那さんのほうがその話の内容に引き込まれていました。(笑)
女性と違って男性は「出産本」なんて読まないしネットで出産に関して検索もしないし
全てが新鮮で面白い内容だったようです。
何より説明がしっかりしていて論理的で、男性でも共感出来るような内容だったのです。
説明会が終わった後、2組がその場でグループレッスンを申し込んでいました。
それを見てうちの旦那さんが
「申し込みできるお金、持ってきた?」
って!!
え~~~!!!
想定外すぎてお金持ってきてなかったし、
「帰ってから一度ちゃんと話し合おう」って私が言ったほどでした。
無料説明会は、とにかく良かったです。
講座自体を受講しなくても、この説明会に旦那さんと参加するだけで、色々と新しい知識を得ることができました。
もちろん、それで参加したくなっちゃうんですけどね!
補足
龍野恵里子さんが出している商品ではありませんが、
「ヒプノバーシング」に興味がある方は、こちらのCDを繰り返し聴いてみることもお勧めです。
>>Mother Earth Relaxation 快適で優しい出産へと導くリラクセーション
ただし、やはり講座の知識がないままにCDを聴いても全くピンと来ず、
CDだけで「出産=痛い」という洗脳を取り払うのはハードルが高いかもしれません。
また、ヒプノバーシングでの出産イメージとして、こちらの動画が参考になります。
日本ではあまり馴染みがありませんが、海外の動画であればいくつも「ヒプノバーシング」の出産動画がアップされています。
経産婦さんであれば、こんなに静かで穏やかな出産は信じられないのではないでしょうか。
次の記事に、講座でどのようなことを習ったか書きたいと思います。