1歳8ヶ月になった娘。
赤ちゃんを完全に卒業し、躾けも必要になってきたので私に注意されることも増えました。
赤ちゃんの頃は、いたずらしても、言うことをきかなくても、
「赤ちゃんだし仕方がない!まだ分からないのは当然!」
とやり過ごしていましたが、もう1歳8ヶ月ともなれば良いこと悪いことはちゃんと教えてあげなくてはいけないですよね。
私が注意すると、こんな顔をします(笑)
が、こんなところも可愛すぎてメロメロです。
(ショボーーーーン)
本当は、まだまだ小さいし可愛いから叱りたくないときの方がほとんどなのですが…。
やっぱり娘のことを想うと時には厳しく伝えることも必要だし、私も娘の叱り方を日々勉強中です。
さて、子どもに何か指示を出すときに覚えておくと良い子育てのちょっとしたコツがあります。
それは、ダブルバインドにならないように気をつける。と言うものです。
ダブルバインドってあまり聞きなれないですよね。
結構知らないうちに、このダブルバインドっていうのをやってしまうことがあるので、例を交えながら親子の会話を考えていきたいと思います!
ダブルバインドで知らない間に我が子を追いこんじゃう?
「ダブルバインド」という言葉をご存知ですか?
直訳すると「二重拘束」。
親が矛盾した命令をしてしまうことで、子どもを心理的に混乱させてしまうことを言います。
ちょっと難しいので、例を用いながら考えてみます!
例えば公園で遊んでいたとき。
ママ「もう遅い時間だからお家に帰ろう」
子ども「イヤダ!まだあそびたい!」
ママ「じゃあ勝手にすれば?バイバイ!」
大抵の子は、こう言われたら泣いて、ママについてくるでしょう。
でも、この言葉をそのまま素直に受け取って、「勝手にしていいんだ!」と子どもが感じたらどうでしょうか?
そのまま遊び続ける我が子を見てママは呆れ、「もういい加減にしなさい!」って無理矢理抱きかかえて帰る…ということになりますよね。きっと…。
これがダブルバインドです。
子どもは、矛盾した命令を親からされることで頭が混乱し、心にストレスを溜めこむシステムが作られてしまいます。
「ママの言うことを聞いたのに。どうしてまた怒られるの?」
そう混乱が生じて、ストレスが積み重なると、総合失調症に似た症状が出ることもあると、指摘されています。
同じようなことは、公園だけでなく例えばこんな例もあります。
食事の時間になっても食卓につかない我が子へ、
ママ「いつまで遊んでるの?食べないなら下げちゃうからね!」と叱ります。
それでも子どもが食卓へつかなかったら、今度は無理矢理座らせて
「ちゃんとご飯を食べなさい!」と言ったとします。
さっきは「ご飯を下げちゃうから遊んでもいい」と言ったのに、「今度はご飯を食べなさい?」と、子どもには一貫性の無い対応となり、「いったいどっちなの?」と、この矛盾が子どもを混乱させてしまうのですね。
ダブルバインドでしたからといって、もちろん誰もが統合失調症を発症するということではありません。
しかし、少なくとも「二重拘束」された子どもは、脅しの恐怖を味わい、さらに一貫性のない親の指示に混乱し、親への不信感を募らせていくことになってしまいます。
他にも、ダブルバインドでの指示をしているとこんなことが起こるかもしれません。
1つは、子どもが友達にダブルバインドするケース。
もう1つは子どもが親にダブルバインドするケースです。
例えば友達に、「そのおもちゃを貸してくれないならもう一生遊んでやらないからね」と言って脅したり、
親に対して「テストでいい点数取るからそしたらお小遣いちょうだい。くれないなら勉強しないよ?」と脅したりすることも。
そう考えるとちょっとぞっとしませんか?
逆の立場になって考えてみると、そういう脅しを伴った指示は本当に嫌!
同じことを子どもに対してしてしまっているかもしれないので、注意したいです。
ダブルバインド危険度チェック!あなたはこんな会話や態度をしていませんか?
もう少し例を交えて考えてみます!
こんなことをしていたら、ちょっとダブルバインドになっているかもしれません。
あてはまるものがないかどうか、確認してみてくださいね。
【これをしていたらダブルバインド?いくつ当てはまるかチェック!】
1:公園から帰らない子どもに「勝手にしなさい。バイバイ!」と言いながら、先に帰らない
2:食事を食べようとしない子どもに、「食べないなら下げちゃうよ」と言いながら下げず、食卓についたら今度は「全部食べなさい」と、さっきと真逆のことを言う
3:おもちゃを片付けない子どもに、「片付けないなら捨てちゃうからね!」と言いながら捨てないし、またおもちゃを買ってあげる
4:お友達とケンカをするので「もう遊ばせないよ」と言いながら遊ばせる
5:「誰とでも仲良くしなさい!」と言いながら、特定の子と遊ばせることを親の都合で阻止する
ダブルバインドじゃない、子どもへの躾けの仕方
じゃあ一体どうすればいいのだ!
私もよく、公園やおもちゃ売り場からなかなか帰ろうとしない娘に「もうママ行っちゃうからね!」というのをやってしまうのです。
そういうときは、例えば公園であれば、
「もう暗くなってきて、このまま遊んでたら風邪ひいちゃうよ。」
「夕飯食べる時間が遅くなっちゃうよ。お腹空きすぎたら辛いよね。」
などと、しっかり理由を伝えて、
「そしたらあと滑り台3回滑ったらおしまいにしようか?それともブランコ3回やったら終わりにする?」と、子どもに選択肢を与えて、子どもの希望も組みつつママの言うことも聞いてもらえるように工夫してみましょう。
食事の場合も、
「みんなで一緒にご飯食べたいよね。一緒にご飯食べると美味しいから今食べよう!」
「おもちゃはまたご飯食べてから遊んでいいよ。あったかいご飯が冷めちゃうと、ママも悲しいな」
と理由を伝えて、
「じゃあご飯食べたらこっちとこっちのおもちゃ、どっちで遊ぶ?」
「ご飯が冷めちゃうから5分だけママと一緒に遊ぼうか!どのおもちゃにする?」
「今おもちゃをお片付けしてそれからご飯食べるのと、ご飯食べてからお片付けするのとどっちがいい?」
などと、子どもに選択肢を与えてあげます。
選択肢のある質問をすることで、なるべく子どもの意思も尊重してあげられるようにしてあげられるんですね。
うちの娘はまだ1歳8ヶ月なので、選択肢を用いた会話がまだまだ難しいですが、それでも
「あと3回滑り台滑ったら帰ろうか?1回はブランコにする?」
と、なるべく会話を投げかけてあげてコミュニケーションを取りながら、
言い聞かせる流れを作るよう工夫しています。
私自身もダブルバインドに苦しんだ
私自身も、子どもの頃に母から「脅しに近い指示」をされていたことが多かったように思います。
「中間テストで10位以内に入れなかったらお小遣い無し」
「○○大学に受からなかったら学費は払わないよ」
そんなことを良く言われていたのです。
長女の私は親の期待に応えようと必死になりましたが、やはり「脅しに近い指示」は恐怖を伴っていたように記憶しています。
「こうしないと愛されないんだ」「これが出来ないと自分は価値のない人間」
そんな風に考えるようになってしまった時期もありました。
もちろん母は私のことを想って厳しくしてくれたのですが、やはりそれでも選択肢を与えてくれるような言い方だったら、私も自分の意見も聞いてくれていると実感できて、嬉しかったと思います。
娘はまだ1歳。
でも立派に色々と自分で考えて行動しているし、意外と親の会話もしっかりと聴いています。
だから、脅迫めいた指示はなるべくしないように、私も意識していきたいなーと思います!